ベビースキンで美肌に!?その効果は?

ベビースキンとは、へその緒に流れる血液(臍帯血)から抽出した薬剤である「臍帯血幹細胞培養上清液」、または、それを使った施術「臍帯血幹細胞培養上清液療法」のことです。
へその緒に流れる血液には、成長因子をはじめとする栄養素が豊富に含まれているので、臍帯に存在する幹細胞はとても高い再生能力を発揮します。そのため、ベビースキンをイオン導入やエレクトロポレーション、ダーマペンなどを使って肌へ届けることで、美肌効果や肌老化、肌悩みの改善が期待できます。そこで、今回は、ベビースキンの効果 についてご紹介します。

ベビースキンに含まれる主な成長因子

①EGF(上皮増殖因子)
表皮のサポートをする成分で、表皮細胞の活性化やターンオーバーの正常化の効果があります。

②FGF(線維芽細胞増殖因子)
血管新生、創傷治癒、胚発生に関係する成分で、線維芽細胞増殖・活性化やコラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチン産生の効果があります。

③IGF-1(インスリン様成長因子1)
インスリンとよく似た分子構造を持ち、大人の成長を支える成分で、新たな皮膚の創生、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の産生アップ、皮膚感触の良化、無駄な脂肪の燃焼、毛根を刺激し髪の毛を強化する効果があります。

④IGF-2(インスリン様成長因子2)
インスリンとよく似た分子構造を持ち、胎児の成長を支える成分で、細胞の再生、修正
筋肉の質向上、骨密度アップの効果があります。

⑤IGFBP(インスリン様成長因子結合蛋白質)
インスリン様成長因子に特異的に結合しているたんぱく質で、細胞の成長促進、新しい皮膚の細胞創生の効果があります。

⑥MCP-1(単球走化活性因子)
単球の活性化因子として発見されたたんぱく質で、マクロファージの増殖刺激と細胞活性化、老化細胞、異物、過剰生成メラニン色素等の除去の効果があります。

⑦IL-8(インターロイキンファミリー)
白血球に対する遊走活性を示し、皮膚細胞の増殖、抗炎症作用に起因する創傷治癒の向上の効果があります。

⑧M-CSF(マクロファージコロニー刺激因子)
単球、線維芽細胞、および内皮細胞により産生され、細胞の増殖を支える成分で、細胞分化・増殖、細胞活性の効果がありま。

ベビースキンの効果

ベビースキンの効果の1つ目は、抗炎症作用や創傷治癒作用がある成長因子により、ニキビ、赤みがあるニキビ跡や肌荒れの症状を改善できることです。

2つ目は、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を増加させる成長因子により、毛穴とその周囲の細胞が活性化されハリが戻るので、ターンオーバーの乱れによる開き毛穴が改善できることです。それ以外にもベビースキンには肌の再生を促す成長因子が多く含まれており、効果的に毛穴を引き締めることができます。

3つ目は、肌のハリやツヤに大切な成分あるコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を増加させる成長因子により、小じわやたるみ、ほうれい線などを改善できることです。

4つ目は、ベビースキンに含まれるVEGF(血管内皮細胞増殖因子)が、成長をコントロールする細胞(毛包)の周囲の血行を改善させることで、発毛を促し、薄毛治療ができることです。

5つ目は、肌再生の効果で、肌のターンオーバーの正常化やバリア機能の低下を回復させることにより、美肌効果や肌質改善効果が期待できることです。

ただし、ベビースキンはダウンタイムがほとんどないのですが、稀にアレルギー反応やかゆみ、赤みなどが生じることがあります。また、アレルギー体質、ケロイド体質、妊娠中・授乳中、金の糸が入っている方など、施術を受けられない場合があります。

まとめ

ベビースキンは、アンチエイジングほか多くの美容効果が期待できます。また、即効性に優れ、かつダウンタイムはほとんどない治療方法です。そのため、美容医療の施術が初めての方や他の施術との併用、特別な日の前のケアにもおすすめです。