一般的にシミと言われるものは、紫外線が原因となる老人性色素斑のことです。また、それ以外のそばかすや肝斑なども紫外線が影響していることが多いため、紫外線対策や紫外線のアフターケアはシミ予防のためには重要です。そこで、今回は、シミ予防のスキンケアやエイジングケアのポイントについてご紹介します。
シミ予防のための紫外線対策
シミをつくらないために、日焼け止めによる紫外線対策は基本です。日焼け止めには、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤があります。紫外線吸収剤は、刺激が強いので敏感肌や乾燥肌にはあまり向いていませんが、白浮きしにくく紫外線防御力が高いことがメリットです。一方、紫外線散乱剤は、白浮きしやすいのですが、UVB〜UVAの幅広い波長に対応でき、刺激も小さいのでどんな肌質でも使いやすいことがメリットです。
それぞれのメリットデメリットを理解して、使用場所や場面、使用頻度などを考えて使い分けるのがよいでしょう。また、使用量を守る、2~3時間おきに塗り直すなど、日焼け止めを正しく使うことも大切です。
さらに、紫外線のアフターケアとして、ビタミンA・C・E誘導体を配合したエイジングケア化粧品を使いましょう。光老化軽減効果のあるナールスゲンもおすすめの成分です。紫外線を浴びた後は、炎症を鎮めるアフターケアもシミ予防に大切です。ε-アミノカプロン酸、グリチルリチン酸2K、アラントイン、グリチルレチン酸ステアリルなど抗炎症作用がある成分が配合された薬用ローションもシミ予防におすすめです。
紫外線対策以外のシミ予防対策
紫外線対策とあわせて行いたいのが、美白化粧水など美白化粧品によるシミ予防対策です。美白成分のほとんどは、メラニンをつくるプロセスを阻害することで、過剰なメラニンの生成を抑えるはたらきがあります。代表的な美白成分には、ビタミンC誘導体、コウジ酸、プラセンタエキス、トラネキサム酸、ナイアシンアミドなどがあります。
また、美白成分のなかでも珍しいメラニンの排泄を促進する成分として、エナジーシグナルAMPがあります。なお、美白化粧品には、美白成分だけでなく保湿成分も含まれているので、保湿成分にも着目しながら選ぶと、より自分の肌に合ったものを選びやすいでしょう。ただし、本来、メラニンは肌にとって大切な成分なので、シミ予防のケアを美白化粧品だけに頼ることは控えましょう。
ターンオーバーが正常であれば、メラニンは古い角質とともに自然と剥がれ落ち、メラニンの蓄積を防ぐことができます。だから、ターンオーバーを正常化するために、紫外線対策だけでなく、肌への負担の少ないやさしい洗顔とクレンジングで肌を清潔に保つこと、高保湿成分配合の化粧品でしっかりと保湿をすることが大切です。
まとめ
できてしまったシミをエイジングケア化粧品で改善することは難しいので、シミは予防することがポイントです。シミの予防も、スキンケアやエイジングケアの基本である、正しい洗顔・クレンジング、保湿、紫外線対策を徹底することが大切なのです。